いつものように王の寝室のベランダは傾きかけた夕日のオレンジ色に染まり、そしてこれもいつものことだが、ようやく午後の謁見が終了してひと息ついた王は控えのメイドに声をかけた。 「飲み物を……ワインの赤、いや、サングリアをもらおうか。シナモン入りの…
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