ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 番外編 - 滅びゆく街

「なんということだ……。」

サイモンは故郷の島の最西端の岬に佇み絶句した。
足元には、ぼろぼろになった羽を広げたまま、一匹の蝶がこと切れていた。

どこからともなくすえた様な匂いがする。背後からは苦しげな男の咳が聞こえる。蝶をせめて踏まれることのないようにと木の根元に寄せようとかがんだその時、胸ポケットの中でジェロームの名門戦士学校、ライブラリ・オブ・スカーズのシリア校長からの書簡がカサリと乾いた音を立てた。

UO(130727-143933-04)

親愛なるサイモン、

あなたが故郷のニューマジンシアを去ってから、どれくらいの時が経っただろうか。今でもムーングロウのライキュームで優秀なナチュラリストとして教鞭を執っていることだろう。突然連絡を差し上げる無礼をどうかお許しいただきたい。
既にお聞き及びのことと思うが、現在、ニューマジンシアの地では民意に反したブラックロック集積場の建設が急ピッチですすめられている。この度国王陛下のご意向により編成された調査団には、様々な分野の専門家はもとより、ロイヤル・ガード特別部隊である銀蛇自警団や、広く民間からも有志が参加する予定だ。
今週、調査団は現地で初の現場調査を行う予定なのだが、もし、あなたに故郷を思う心が残っているならば、ぜひ行ってはもらえないだろうか?あいにく私は銀蛇自警団の指揮官を退いて謹慎中の身であり、現在の銀蛇自警団の総帥、サー・ファントムもつい先月長旅から戻ったばかりで立ち会いを断念した。しかし、この困難な仕事を成し遂げてくれるのは、ニューマジンシア出身の稀有な才能を持つナチュラリストである君を置いて他にないと私は確信している。
汚染除去の専門家が語ったところによると、古来より植物には毒物を中和する働きがあり、とりわけ黄色い花はそれが顕著だと言う。この種の植物を選別し、市民にガーデニングの正しい知識と技術を伝授できるのは、君を置いて他にない。どうか、引き受けてはもらえないだろうか?

最後に一つ。くれぐれもニューマジンシア首長の口車に乗せられないよう、気を付けてほしい。

~ Syria the Headmistress

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日時:8月2日(金)夜10時より開始
場所:ニューマジンシアムーンゲート付近(六分儀座標:45o 15'S, 155o 52'E)

◆ 平日の定期イベント(毎月第3木曜日)の番外編となります。
8月の銀蛇自警団はお休みです。月末までに団員の表彰のみ行います。
今回のレポートの提出は任意です。(ポイント対象外)
ナチュラリストのサイモンとともに種の採取に出かけます。ニューマジンシアの緑化にご協力ください!
◆ イベントチャンネルVSS(#なし) にお入りください。
◆ ガーデナーの方も必ず戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
  イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
  - イベント進行の妨害、かく乱行為。
  - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!