ブリタニアの未確認生物 Season II.

これまでのあらすじ: ベスパーの町で動物が一滴残らず血を吸い取られて殺されると言う凄惨な事件が起こる。羊飼いのビリーは町のシェリフと事件の捜査に乗り出すが、協力した冒険者たちも突如現れた未確認生物たちによって、甚大な被害を被る。そしてビリー自身も彼が仕掛けた罠にかかった奇妙なヒキガエルを捉えようと接近し、なぜかヒキガエルの姿になってしまう。絶望したビリーは海に飛び込んで消息を絶ってしまうのだった。 ビリーの妻ルースはビリーを取り戻そうと、彼が残したメモをシェリフ・オフィスに持ち込むが、シェリフにビリーが3か月以上も前から家出していた事実をつきつけられる。逆上したルースはシェリフの手帳を奪って逃走してしまう。ビリーの残した手がかりをもとに、彼を救出しようと各所へ向かう冒険者たちの前にまたしても現れる奇妙な生物たち。冒険者たちと何とか再会したビリーは、冒険者たちが持ち帰ったルースの手による怪しげな薬を思わず飲んでしまうが、スライムの吐しゃ物を生産するだけで他には何の効果も現れなかった。 ある日自分の左腕を草むらで発見したビリーは、これを使って体を元通りにするよう、もはや疑いなく魔女であるルースに詰め寄る。かたくなに口を閉ざすルースにとうとうビリーは自らの浮気不徳を詫びて懐柔を試みる。ようやくルースの口から提案されたのは、墓場で埋葬されたばかりの新しい死体を集め、それを使って肉体を再生するというにわかには信じ難いものだった。冒険者たちに頼みこんで死体を集めてもらったビリーだが、ルースが儀式を開始してあやしげな呪文を唱えると大爆発が起こり、彼の体は黒こげになっただけで終わる。他の手はないのかと問うビリーに、ルースはビッグバードの卵が必要だが、繁殖期の秋まであきらめろと冷たく言い放つのだった。 ∽∽∽∽∽∽

「ルース!もう冬になってしまったケロ!?」 ヒステリックに怒鳴るビリーを尻目にルースは大鍋に入れた薬草を煮込むのに余念がない。 「ああもう。またその話?いいじゃない。あなたがどんな姿であろうとあなたはあなたよ。ダーリン。」 振り返りしなににっこりほほ笑むルースに、なぜか鬼気迫るものを感じてビリーは後ずさりしながらなおも頼み込んだ。 「なあ、今年を逃したらまた来年までチャンスはないケロ?こんな体では羊たちの世話もままならないケロ…。な、何より君を抱きしめられないケロ!」 我ながら上出来だ。ビリーはほくそ笑みながら期待をこめてルースの後ろ姿をじっと見守った。 ルースはしばらくうつむいていたが、ビリーに背中を向けたまま、ちょっと首をかしげてこう言った。 「そうね。じゃあ出掛ける事にしましょうか。」 ビリーの顔がパアッと輝いた。 「本当か!本当なんだな?ああ、よかっ…」 小躍りするビリーの言葉を遮るようにルースは事務的に言葉を続ける。 「でも2人だけだとちょっと不安ね。冒険者の皆さんに手伝っていただかないと。 ただ注意しないといけないのは…」 「もちろん!もちろんだとも!みんな気のいいやつらだ。きっと大丈夫さ!」 ルースの言葉はもはやビリーの耳には届いていないのであった。

∽∽∽∽∽∽ 日時:12月10日(土)夜9時開始 集合場所:ニュジェルムEMホール ※ブリ第1銀行西側の直通ゲートをご利用ください。

◆ イベントチャンネル #Tamchannel にお入りください。 ◆ 本イベントはビリーのためにビッグバードの卵を探しに行くイベントです! 下記のルールをよくお読みの上、あらかじめ準備してお越しください。 ◆ 参加キャラクター メイジ系、戦士系いずれでも可。ヤング不可。 ◆ 推奨スキル 魔法、戦闘、窃盗等、卵をピックアップするために、必要と想定されるお好みのスキルでお越しください。 ◆ ルール - ビッグバードの聖地へ赴くためにこの世の不浄なもの一切を脱ぎ捨ててお越しください。 - 携行可能なのはプロパなしの各種スペルブックのみです。その他の防具、アクセ、武器、秘薬、楽器、資材等はすべて現地で調達していただきます。 ◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、 イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。 - イベント進行の妨害、かく乱行為。 - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。 ◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう! ◆ RP中はRPキャラクターの周りを空けておいてくださるよう、お願いいたします。