Event Fiction 大和撫子の失踪 – Part 2.

親愛なる咲耶姫さま

姫さまと女王陛下のお力添えで、ばばは多くの勇者の皆さまとともに、 勇島の山の奥深く分け入り、そこに潜む血の色をした魔物を倒すことが できたのでございます。

けれどああ、なんということでしょう!

タケルは魔物に生き血を吸われ、変わり果てた姿で山のいただきに現れました。 ばばの必死の呼びかけにも応えず、ただ、ただ、ばばに虚ろな目を向けるばかり だったのでございます。

そして私の最愛の娘のナデシコは、その姿をどこにも現すことなく、気付けば タケルも山のいただきからこつぜんとその姿を消してしまったのです。

こうしてはおれませぬ。

ばばはあの二人の居場所を、なんとしても突き止めなければなりませぬ。

ばばはトクノのあらゆる地を訪ね歩き、霊験あらたかな赤い魔女のもとへ参りました。 赤い魔女は

「二人は雲のうえに囚われている。」

と申しました。

次にばばはその名声も名高い黄色い呪術師のもとへと参りました。 黄色い呪術師は

「二人は地底の奥深くに囚われている。」

と申しました。

最後にばばは出藍(しゅつらん)の誉高き青い錬金術師の弟子のもとへ参りました。 青い弟子は

「二人は結界のなかに囚われている。」

と申すのです!

そしていずれの者たちも、かの地へ赴くためには、あるものが必要だとばばに告げました。

それはなんと、「伝説の針箱」だと言うではありませぬか!

それは清らかな大和撫子たちだけが使うことが許された、トクノの地に太古より その存在を語り継がれる神聖な針箱でございます。

大和撫子たちによってその針箱で刺繍を施された着物は、あらゆるもののけの放つ 邪気からその身を守ると今日に伝えられているのでございます。

姫さまどうぞ、もう一度ばばのわがままを聞いてください。

ばばはついにかの三つの地をつきとめたのでございます!

けれど、そこでは魑魅魍魎のもののけたちが「伝説の針箱」を守っており、 ばば一人ではとても立ち入ることなどできないのでございます。

姫さま、どうぞ、この手紙があなたさまに届きますように。

そしてどうぞ、ナデシコとタケルに女王陛下のお慈悲がありますように。

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日時:11月13日(土)夜9時スタート 場所:誠島(六分儀座標59o 46N’ 54o 21'W)禅都北の砂漠の小さな家周辺 注意事項: ・当日は戦闘準備のうえお越しください。 ・貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いいたします。 ・当日はラグ軽減のため、複数個所(3か所)での戦闘を予定しています。  各自の判断による場所の移動は自由です。  プレーヤーの皆さまのご協力をお願いいたします。 ・イベント開始時にはばばの周りを空けておいてね!