ブリタニアの未確認生物 – Part 2. (Day 1 ~ Day 2)

「つまり奥さん。その紙きれがご主人が残した手がかりだとおっしゃるのですね?」 保安官は怪訝そうな顔をしながらも、疲れ切った顔の痩せぎすの中年女性に形式的に椅子をすすめ、自身もデスクをはさんで向かい側に腰を下ろした。古いべスパー風チェアは保安官の巨体を受け止めて、短い悲鳴のようなきしんだ音をたてた。ビリーを最後に見た日と同じ、うだるように暑い昼下がりのことであった。 この町の住民たちは揃いも揃って皆暑さにやられてしまったのだろうか。行方不明になったのはビリーという名の羊飼いのはずなのに、このところ持ち込まれる目撃情報は人間でないものばかりだ。黒い巨大なニワトリだとか、カエル男だとかまったくどうかしている。汗だくになりながら庶民のあらゆる瑣末事の解決に根気よくつきあいながら、ようやく昼飯にありつけると思ったそのとき、ビリーの妻のルース(Ruth)が現われたのだった。ルースは大事そうにかかえたボロボロの紙きれを、どうにかして保安官に見てもらおうと差し出しながらなおも話し続けた。 「主人は無類のパズル好きで、新聞のクロスワードパズルは毎日欠かさずやっていました。これは主人の字です。何かの暗号に違いありません。」 保安官は薄汚れた紙きれの文字の羅列を一瞥しはしたが、うんざりしたように目をそらして顔をあげた。 「いいですか、奥さん。ご主人の行方を探すために我々は今全力をあげておるのです。お気持ちはわかりますが…。我々は忙しいのです。ここはひとつ我々を信頼して任せてはいただけませんか?」 ルースはキッと保安官をにらみつけて言った。その形相が一瞬魔女のように見えて、保安官はたじろいだ。 「よく見てください。これは私には町の名前のアナグラムのように見えます。主人は自分の軌跡を書き残しているのです。この紙はすり切れてもろくなっています。解読には時間がかかるでしょう。ここは専門家の手に委ねるべきですわ。」 そのとき、保安官の胃袋が、空腹に耐えかねてきゅーーーーっと鳴った。保安官は泣きそうな表情を浮かべて深くため息をついた。 「わかりました。お預かりしましょう。何かわかりましたら連絡しますよ。」

(Day 1) “Hen's lair / pairs utility / Knave Titans row”

(Day 2) “Calf cue / Brain it / A filbert Dressing

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※ イベント当日までの流れは下記の通りとなります。必ずお読みください。

(Day 1 ~ 5) ・ “ファセット / 町(あるいはゲート) / 店(あるいはランドマーク)” のアナグラムが、1日1個当ウェブサイト  (およびUOSS大和EMフォーラム)に掲載されます。(Day 1 と 2 については上記に掲載済み) ・ 現地に残された「手がかり」を確認して、イベント当日までにキーワードを完成させてみてくださいね! ・ 店(あるいはランドマーク)の英語表記についてはUO Guide - Cities & Townsの項目などを参照してください。

(イベント当日) 日時:6月25日(土)夜9時開始 集合場所:ニュジェルムEMホール ※ブリ第1銀行西側の直通ゲートをご利用ください。

あじたんからのお願い: ◆ イベントチャンネル #Tamchannel にお入りください。 ◆ 戦闘準備のうえ、お越しください。なるべく貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。 ◆ ラグ軽減のため会場を3か所に分けての戦闘を予定しています。 ※ 会場の移動は自由です。自己責任でお願いいたします。 ※ SAへのアップグレードがお済みでない方は、イベントの一部にご参加いただけない可能性があります。 ◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、   イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。   - イベント進行の妨害、かく乱行為。   - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。 ◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう! ◆ RP中はRPキャラクターの周りを空けておいてね!