ワルプルギスの夜ふたたび

「ふん、ふん、ふ~ん♪」

「あらあんた……。またずいぶんとご機嫌ざますわねえ。」

いやな予感を抑えつつメリサンドは手元の秘薬の整理に没頭するフリをした。

「そりゃあもう、なんてったってワルプルギスの夜の生贄を手に入れたんだもの。」

メリサンドは大きくため息をついた。

「……アンタもあきらめが悪いざますねえ。そんなのは今年も鯉のぼりの影に隠れてひっそりと終わったじゃないざますか。」

リゼルダはメリサンドに向き直ると、顔の前に人差し指をぐいと突き出して一気にまくし立てた。

「とっくに終わってるってアンタ! このままでいいと思ってるの? 端午の節句だか、五月人形だか、柏餅だか知らないけど、毎年やられっぱなしでいいと思ってるの?! あたしたちはミナックス姐さんが留守の間、魔女の権利を守ることを、ワルプルギスの夜を復活させることを誓い合ったでしょ! 忘れたの?!」

リゼルダの剣幕におされてメリサンドは手に持っていたピッグアイアンをぽろりと落とした。

「わかったざますわよ……。で、何をすればいいざますか?」

「ようやくわかったようね? ちょっと顔貸しなさいよ。」

メリサンドはあきらめてグリゼルダの口元に耳を寄せた。

「えっ、ええええっ?! あのEM二人をさらったですって?! そ、そ、そんなことしてアンタ、プレーヤーたちが黙っていると思うざますか?!」

リゼルダはすました顔で言った。

「あーら。喜ぶ人もいるはずよ?」

「そういうもん……ざますか?」

「そうよ。まあ、あたしに任せておきなさいよ。」

「………。」

だが、この時二人はまだ気づいていなかった。EM二人の方が彼女らのはるか上を行く魔女たちであることを……。

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日時:
5月16日(土)
20:30~ 飛鳥シャード
21:15~ 大和シャード
22:00~ 桜シャード

集合場所:
禅都銀行前
⇒ 当日は各シャードのニュジェルムEMホールより現地まで送迎ゲートを設置します。

当日2回目以降に実施のシャードは開始時間が遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。

◆ チャットチャンネル22nd Liveにお入りください。
◆ 戦闘準備の上、お越しください。
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
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  - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
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