2013-07-28から1日間の記事一覧

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 番外編 - 滅びゆく街

「なんということだ……。」 サイモンは故郷の島の最西端の岬に佇み絶句した。 足元には、ぼろぼろになった羽を広げたまま、一匹の蝶がこと切れていた。 どこからともなくすえた様な匂いがする。背後からは苦しげな男の咳が聞こえる。蝶をせめて踏まれることの…