「なんということだ……。」 サイモンは故郷の島の最西端の岬に佇み絶句した。 足元には、ぼろぼろになった羽を広げたまま、一匹の蝶がこと切れていた。 どこからともなくすえた様な匂いがする。背後からは苦しげな男の咳が聞こえる。蝶をせめて踏まれることの…
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