銀蛇自警団

我が名はデスネル

少しイライラした様子の王を、周囲の者たちは固唾を飲んで見守っていた。 「つまり、何だね。フックやランキンの活動にはフェローシップから莫大な資金が流入している。バトリン卿のブリタニアでの活動を許容したのは間違いだったと、そう言いたいのかね?」…

掃除人Xとロイヤルガード特別部隊それってロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団活動報告書 – Vol. 3

ブリタニアの市民諸君! この場をお借りし、国王陛下とサージョフリーの命を受けてベスパーで発生した事件に果敢に挑んでくれた諸君に敬意を表するとともに、心よりの感謝を述べたい。本当にありがとう! 現在、ガーゴイルのXeninlorが重要参考人としてブリ…

べスパーの亡霊 ~The Ghost of Vesper

ブラックソーン王は報告書をまじまじと見つめてから、視線を戻して口を開いた。 「いやはや驚いたよ。」 王の第一声にいくらか頭部に白いものが混じりかけているものの、日焼けした精悍な体躯に磨き込まれた甲冑を着込んだロイヤルガードは紅潮した頬に少年…

掃除人Xと有志の市民あらため帰って来たロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団活動報告書 – Vol. 2

ブリタニアの市民諸君! 我々はここ1週間ほどブリタニアの沿岸にひしめく正体不明のクリーチャーたちを討伐して来た。 そして参考人を捜査して行く過程でまったく予期せず決戦の時はやって来た。不測の事態にも終始一貫して冷静かつ迅速に対応し、並居るクリ…

八月の鯨

「これがそうか……。」 砂浜に打ち上げられた奇妙なクリーチャーの死体を目の当たりにして黒いシュラウド姿の男はひとりごちた。 先日の評議会でも問題提起されたと聞いているが、どういうわけかここ、ブリタニアでは標本を保存する技術が発達して来なかった…

掃除人Xと有志の市民による潜入調査報告書 - Vol. 1

ブリタニアの市民諸君! ムーングロウ動物園の治安維持と安定運営のため、立ち上がってくれた市民の尽力によって園内に発見された搬出口の調査は多くの犠牲を払いながらも完遂することができた。本当にありがとう! 本日は事件についてレポートを寄せてくれ…

潜入調査 - 掃除人Xの献身

「今日は暑いね。」 Xはシュラウドを脱ぎ捨てようとして手を止めたことを思い出した。懐かしい面々の前であんなにも無防備になってしまう自分に驚きながら。 いかん。今はとにかく目の前の任務に集中しなければ。Xは王室の測量担当が持って来た、さして役に…

RPセッション - 掃除人Xの献身

あなたの心、掃除します……。 日時: 7月14日(木)夜10時より開始 集合場所: ムーングロウ動物園 ※ 当日はムーングロウ動物園前までニジェルムEMホールよりゲートを設置します。 チャットチャンネルTamchannelにお入りください。 当イベントはロールプレイ…

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 “死者の呼び声” 活動報告

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員諸君! 今回のミッションでは生まれてこのかたない、実に不思議な体験をした。 我々はあの時、タイムトラベラーと化して時間旅行を体験していたのだろうか。それとも強烈な幻覚作用によって半ば夢を見ていたのだろうか…

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 “蝋人形の館” 活動報告

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員諸君! 経緯をよくよく振り返ってみれば突如降ってわいたようなブラックロック認定技術者試験にありえない大脱線であったが、果敢にもこれに挑んだ諸君に敬意を表するとともに、思いがけない再会を心より喜びたい。 ま…

第7回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 活動報告

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員諸君! なかなかに過酷な健康診断だったが、鎧を脱ぎ捨て、守るべきものがないだけで、こんなにもすがすがしい気分になれるものだと、再認識した団員も多かったのではないだろうか。 また、今回は新人を一名迎えている…

第7回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 出動指令 – 健康診断実施のお知らせ

親愛なるサー・ファントム殿 ご無沙汰しております。 あれからお腹の調子はどうかしら?お変わりないか、すごく心配しておりますのよ。 こう見えても私、医療界には顔が利くんですの。親戚筋にそれはもう、腕が立つ医者がおりましてね?サーのことをお話しし…

銀蛇自警団 団員表彰式のお知らせ

銀蛇自警団イベント参加者の皆さまへ こんにちは。 下記日程にて銀蛇自警団の団員表彰式を行います。 今回表彰の団員は以下の通りです。 ※今回表彰対象外の団員についても累積ポイントはレポートの提出ごとに加算されており、次回表彰まで維持されます。 (…

サー・ファントムのクリスマス "Holly"

大和の皆さまへ 聖夜をいかがお過ごしでしょうか。 今年もこうして皆さまと年の瀬を迎えられたことを、本当に嬉しく思います。どうぞ、良いお年をお迎えください。 さて、サー・ファントムのクリスマスはどのようなものだったのでしょうか。 今宵はalianrhod…

ブラックロッククエストを終えて

銀蛇自警団団員の皆さま、ならびにクエストにご参加くださった皆さまへ クエストへのご参加ありがとうございました!そして、お疲れさまでした。 ポイント対象外にも関わらず、レポートを提出してくださいました、alianrhod団員、Eiku団員、Hiroaki団員、Zag…

第6回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 出動指令 – 老婆Inu ふたたび

「時間がないって言ってるじゃないかっ……!」 ムーングロウの街角で、呼び止める冒険者たちを振り払いながら、なおも立ち去ろうとしない不思議な老婆。彼女は一体何の目的で戻って来たのでしょう。そして、冒険者たちをどんな世界へいざなおうとしているので…

第5回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 活動報告

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員諸君! 突如舞い込んで来たトクノの謎の調味料、“味王”の情報は、ブリタニアに住む我々をも震撼させた。 まずはこの得体の知れないミッションに参加してくれた諸君に心より御礼申し上げたい。 事態は製造販売の元締め…

第5回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 出動指令 – 味王

「うまいじゃないか。」 サー・ファントムがスープ皿から顔を上げて思わずうなるとシリアはほくそ笑んだ。 「前回はさんざんな言われようだったからね? 私だってその気になればできるのよ。」 なんだか腑に落ちないものを感じてサー・ファントムは何か言い…

第4回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 活動報告

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員諸君! 不審船を経由してのアリエナイヘイブン社への潜入作戦は熾烈を極めたが、諸君一人ひとりの勇気ある戦いのおかげでどうにか並み居る敵を鎮圧できた。肉体的にも物質的にも消耗戦となった今回のミッションは、我…

第4回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 出動指令 - ある約束

9/15 追記: 当日、船のご用意がある方は、トリンシック南の沿岸部に接岸、もしくはディードにてお持ちください。 ※ 近隣住民の方のご迷惑にならないよう、ご注意ください。 濃い霧に覆われた海上から、一隻のオーク船が徐々にその輪郭を現した。 看板の上で…

Late in summer. ~夏のある日の詰め所にて~

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員の皆さま および未来の団員の皆さまへ いつも銀蛇自警団の活動にご理解とご協力ありがとうございます。 ニューマジンシア有事の際にはポイント対象外にもかかわらず、レポートを提出してくださいました多くの団員の皆…

これが団長だ!

FFBのMolookさん、かわいいイラストをありがとうございます!

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員表彰のお知らせ

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団の団員の皆さまへ 日頃はロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団の活動へのご理解とご協力ありがとうございます。 来る8月22日(木)、23日(金)の両日、22時から24時までの間、サー・ファントムが詰所にて団員の表彰を行う予定…

ニューマジンシアのブラックロックが消滅しました!

皆さまこんばんは。 ブリタニア王室広報担当官のマリアです。 皆さまが心をこめて植えてくださったオーフラー(亜麻、ホップ、スパイダーツリーに生け垣の方も!)の力で、ニューマジンシアのブラックロック集積場跡地に残っていたブラックロックが消滅しま…

ニューマジンシアの二つの花

サー・ファントムはオーフラーの最初の開花期を迎え、黄色く染まったニューマジンシアのブラックロック集積場跡に佇んでいた。 可憐な外見に似合わず、その花は呼吸するたびに、知ってか知らずか自らを犠牲にしてあらゆる毒素を吸収し続けているのだ。毒は決…

ニューマジンシアの開花状況

皆さまこんにちは。 集積場と戦いの爪跡も生々しいニューマジンシアに、皆さまが心をこめて植えてくださった黄色いオーフラーの花が一斉に開花しています。これから1週間の間に更なる開花期を迎え、植物学者のサイモンの言葉を信じるならば、今後少しずつブ…

ニューマジンシア防衛戦と花の苗の生育状況 その2

ファントム卿のメモより:- 植物の苗はムーンゲート付近だけで60余、8月2日以降植えられた苗は全体で100余を数え、まずは目標を達成。開花まであと数日を要するため、引き続き防衛への参加呼びかけを行う。 ニューマジンシア島西側よりオーク船で接岸する者…

夜明けは海からニューマジンシアを照らす

嘘か、真か。

ニューマジンシア防衛戦と花の苗の生育状況

ニューマジンシア市民、そしてニューマジンシアの友人たるすべての街の首長、市民、および銀蛇自警団団員諸君に申し上げる。 ニューマジンシアにおける防衛戦は王の心強い援軍を得て、今日まで前線をムーンゲート付近で食い止めることができているようだ。一…

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 番外編 - 滅びゆく街

「なんということだ……。」 サイモンは故郷の島の最西端の岬に佇み絶句した。 足元には、ぼろぼろになった羽を広げたまま、一匹の蝶がこと切れていた。 どこからともなくすえた様な匂いがする。背後からは苦しげな男の咳が聞こえる。蝶をせめて踏まれることの…