ファントム卿のメモより:-
- 植物の苗はムーンゲート付近だけで60余、8月2日以降植えられた苗は全体で100余を数え、まずは目標を達成。開花まであと数日を要するため、引き続き防衛への参加呼びかけを行う。
- ニューマジンシア島西側よりオーク船で接岸する者あり。アリエナイヘイブン社の手の者と見られたが、セオドア・ゼリバンその人であった。
- セオドアより提示された休戦受け入れの条件は2つ。回答猶予は24時間。 1) 何者かによって持ち去られたと見られるブラックロックを速やかに元に戻すこと。 2) 最新のBE部隊を24時間体制で配備、集積場の警備に当たらせること。
- 持ち去られたと見られるブラックロックは我々には心当たりはないが、大きな塊が小さくなっている場所が散見されることから、これが人為的なものなのか、植物による効用なのか解明が急がれる。サイモン氏に至急意見を求めることとする。
- また、周辺の異変としてブラックロック結晶体が何者かによって削り取られていた。団員が研究のために持ち帰ったと言う者もあったが、ミノック首長はこれを否定。いずれにしても屋外で不用意に発言すべき内容ではないため、団員によるものであるとすれば、個別の連絡を待つことにする。
- セオドアの発言からブラックロック結晶体は彼らが保有する技術によって一定の純度と大きさにすることが可能と見られる。
- アリエナイヘイブン社のBE部隊に対する見解は、最終調整を経れば実戦部隊として十分に配備可能というもの。しかし、我々の目から見てBE部隊は制御されているとはとても言い難く、集積地への配備は一貫して拒否することで王と合意。
- 持ち去られたと見られるブラックロックを再び集めることは不可能。代替案として紛失分含め、集積場のすべてのブラックロックを王室が買い取ることとなった。
- 交渉の行方は不透明なため、明日以降もニューマジンシアは厳戒態勢をしき、王の援軍を配備予定。
- セオドアはニューマジンシア首長を用済みと発言し、紛失したブラックロックや機密文書の持ち出しも首長の仕業として処理しようとしている模様。ニューマジンシア首長の行方は依然として不明。
- 休戦の申し入れと同様、首長宅のポストに王の親書を投函。同時に各地のタウンクライヤーに王の伝達事項を伝える。
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その夜、ブラックソーン城の王の居室の灯りが消えることはなかった。