アンデッドカーニバルとパンの木(イベント)

王室広報官です。

今回はグッドイーツのリアさんからの依頼です。

パンの木と呼ばれる貴重なアイテム探しを手伝って欲しいとのことです。

この時期に、とあるダンジョンに生えるそうなのですが、

詳細については当日話されるそうです。

***********************************************************************************
◆開催日時:10月31(火)    22時30分 
◆集合場所:ブリテイン広場
***********************************************************************************
注意事項:
◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
 - イベント進行の妨害、かく乱行為。
 - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!

***********************************************************************************

プロローグ

これは、とある宝玉の破片内のお話。

 

そこは、魔王と呼ばれる者が多くを統治している世界。

Britainが陥落して、人類の運命が風前の灯火となっている世界。


魔王の名はオロネ


元は美と慈愛を司る女神であった。

彼女は、姉のオハネと共に地上で人々に混ざり神生を楽しむ一柱であった。


ある日、BritainとTrinsicの貴族の間で些細な争いが起こる。

やがて、それは世界を巻き込んだ戦いとなった。


残虐な行為を見たくないオロネ達は、住み慣れた街を離れたが、戦いは直ぐに追いついてくる。

 

ついに戦いに巻き込まれ、姉のオハネは地上を去った。

そしてオロネも地上を去ろうとしたのでが、

目の前で幼い子供たちが襲われているところを目にして、思わず助けてしまった。


それは神たちの掟に抵触する。


神たちは地上で生活するうえで掟をつくり、過度に人と係ることを禁じていた。

子供たちを助けることは掟に反する行為であり、地上を去る必要がある。


しかし、オロネは掟を破り地上に残り子供たちなど、弱き者たちを救うことにした。

自らの素性を明かし、貴族たちの仲裁に乗り出した。


結果、神界から追放され、力も制限され、それを知った貴族たちもオロネに従うことは無かった。

 

ただ、力を制限されたとはいえ、人と比べれば桁外れのパワーを持つ。


オロネは力を使うことを決断する。

 

それから、全てが好転し、気づくと世界の大半を制圧し、いつしか魔王と呼ばれるようになっていた。


焦った貴族たちは、休戦を余儀なくされ、共同で勇者を育て魔王オロネを討伐することにした。

 

そして、勇者と魔王の戦いが始まったのだが、、、


「魔王オロネ、私は勇者ヨシダだ」

「名乗らなくても知ってるわよ、なんでアンタが勇者なのよ」


オロネは、冷たい視線を向けヨシダに尋ねた。


「お前を愛しているからだ。接近が禁じられているお前に、この思いを伝えるために勇者になった。観念して私の元に来るのだ」

「バカなの? 何度言われてもお断りよ!ストーカーは近づかないで!焼き払うわよ」


圧倒的な強者であるオロネたが、1人だけ苦手な人物がいた。

 

ヨシダだ。


彼の素性はよく分からないが、トクノ地方の村人であることは間違いない。

貴族たちが争いを始める前から、ヨシダはオロネのに惚れ、一方的に交際を迫っては断られ、必要以上につけまわすために、オロネに近づかないようガードに命じられていた。


「オロネ!お前の動きは、寝相も含めて全て把握している!抵抗しても無駄だ。さぁ私の元に来るのだ」

「相変わらず気持ち悪いわね!お前の元に行くくらいなら自滅するわよ......って、あれれれ?」


ところ変わり、Britainのパン屋 Goodeatsで、うたた寝していたリアは慌てて目を覚ました。

自分の過去世について思い出し、焦りはじめる。


「リア、何か悪い夢でも見たの? わくわくするの!」

「サキ、それは何?また怪しい物拾って来たのかしら?」


リアの視線の先には、見たこともない奇妙なキューブが置かれていて、妹のサキが何か操作をしている。


「これは過去世を呼び起こして、相手を絶望させるリワードなの」

「そんな恐ろしいモノ捨ててきなさい」


サキは、珍しいお宝を集める収集癖があり、リアを困らせていた。


「嫌なの!マーキュ商会から苦労して手に入れたの!だから手放さないの!ところで、どんな過去世だったの?」

「わたしね、女神だったのよ」


リアの発言を聞いたサキの表情が一瞬固まったのち口を開く。


「すぐに売り飛ばしてくるの!」


サキは慌てて店を飛び出していった。


「しかし、嫌なことを思い出しちゃったわね・・・、そうだパンの木を探しに行こう」