第8回銀蛇自警団 活動報告

銀蛇自警団 団員諸君!

久しぶりのミッションだったが、駆けつけてくれた諸君に心より感謝申し上げる。 今回のミッションでは、機械生命体を作成するという当初の予定に届かなかったものの、多くの犠牲を出しながら我が自警団はよく持ちこたえ、師スーテックに目的の品をお届けすることが出来た。一方でワイバーン島での戦闘や、はからずもドーン女王の墓前での戦闘は、私自身の見通しの甘さを露呈させることとなり、改めて私にとって学ぶことの多い印象深いミッションとなった。

そんなわけでいつになく神妙な面持ちでこれを書いている私だが、前置きはこれくらいにして活動報告を始めたい。

今回回収レポート: 64冊

皆なかなか忙しいようだが、今回も粒よりの優秀なレポートが出揃った。本当に嬉しい限りである。

・新人紹介 今回も我が銀蛇自警団は新人を迎えている。先輩団員各位におかれては、ぜひ暖かく迎え入れてあげてほしい。 (アルファベット順/敬称略) Abnus団員、Gian団員、goemon団員、Seiju団員、Siel団員、ようこそ銀蛇自警団へ!

・ボイド・プール ところで世間では今ボイド・プールなるものが話題のようだ。 - ボイドプールにハマりまくっていて、時間がきたのに気づいていなかったのは・・・内緒です!-中略- いまだかってないほどの大船団に興奮しきりでございました。(nemu団員)

間に合ってくれてよかった。ご指摘の通り、今回我が銀蛇自警団は陸路を離れ、ロストランドに慣れない船隊を組織して遠征するという、まさに、 - 気合いだけではだめ(KING団員)

な活動と相成ったわけだが、忙しい中集まってくれた諸君にあらためて御礼申し上げる。まずは当日の流れをいつものことながらよくまとまった、Hiroaki団員とnana団員のレポートで振り返ってみよう。

・機械生命体の作成 まずは今回のミッションにおける論争の焦点となっている、機械生命体作成の是非について諸君の意見を整理してみよう。 どのような生物であれ、幼少期の環境は、その後のその生物の性格やステータス形成に多大な影響を与えることは私も認識している。今回私は思いがけず幼いドラゴンの面倒を見ることに相成ったのだが、いかんせん専門知識もなく、家族というものに接した経験がほとんど無いまま気楽な独身生活を謳歌する身である。いささか忍耐がないと思われた節もあろうが、餅は餅屋とばかり、早々に機械生命体作成の権威である師スーテックや、団員諸君の助力を仰ぐことにした。果たせるかな、そんな私に諸君の怒号(?)が飛んだ。 - どの機械生命体もチビドラを育てるなんて無理! まして、愛情を持ってとか無理だから!!(Namida団員)

とりわけテイマー諸君からはこのような、心の叫びが垣間見えるレポートが多く提出された。それでも各々が戸惑いながら建設的な意見を述べようとしてくれたことにあらためて感謝する。その他の職業の者からも、実に様々な意見があったが、大多数の者は私が育てるべきだとの主張であったようだ。 - まずは団長が女装をしてエプロンを着けて母親役を試してみたほうがよいのではないか。(Mareni団員) - 団長と子ドラゴンのために、ドラゴンの育て方を書いた本を一緒に入れておきます。(seven II団員) - 団長の資産がドラゴンに食い潰されませんように団員から肉の寄付を受け付けるのも良いかも知れません。(Lakshata団員)

ありがとう。さすがにエプロンは着けていないが、にわかテイマーとしてどうにか若ドラゴンと暮らしている。また、私の懐具合を心配してくれたのであろう、多くの団員から生肉やデキャンタの寄付をいただいている。本当に感謝の念に堪えない。 一方で、同情や一時の気の迷いで容易に動物の飼育を引き受けるべきではないとする、感情に流されない現実的な意見も多かった。中にはやや極端なものもあったが、それほど命というものは重く、真剣に向き合わねばならないということであろう。 - Julianaの持つDragonのネットワークを使い、母親を探す方が良いと思います。特に人間が関わる事は避けるべきである、人間になついてしまうと元々持っている能力(ステータス)が落ちてしまい、本来のDragonとは変化してしまう危険性があります。(Eleria団員)

肝に銘じておこう。 ところで今回、師スーテックより指示された機械生命体の材料は、問題のドラゴンのフェロモンの他に、ホワイトウィルムの鱗50枚と、革が100枚であった。 - ペットはいいが、野良は駄目ってことなのか?これが格差社会ってやつか!-中略- ファントム卿、そこに愛はあるのかい?(kottan団員) - 肉屋を出た私の傍らで、やせ衰えた男性が「た、食べ物を・・・肉を・・・」と息も絶え絶えに訴えかけてきたように思えたが、満ち足りた気分の今の私にそんなネガティブな声など届くはずもなかった。「肉がないならマフィンを食べればいいじゃない?」(ZagZag団員)

既にブリテインをはじめとするブリタニアの街は恐慌の様相を呈している。命の重さはどれも変わらないはずであるが、市民が飢えているのにドラゴンに肉を与え続けることもまた、できないはずである。しかし、我々はどのような残酷な局面にあっても、その行動に「愛はあるのか」を、常に自問し続ける必要があろう。ここでは、Eleria団員の、冷静沈着ながら愛あるレポートを紹介しよう。

・飛ばないドラゴンの謎 神秘なるドラゴンJulianaが発見された島は、その形状もドラゴンとは異なり、ドラゴンに近しい固有種もいないにもかかわらず、ドラゴン島と呼ばれる。ここブリタニアには実に様々な種類のドラゴンが存在しているが、その昔、ヒューマンが降り立つ前のソーサリアには、今以上に数多くの亜種が存在したのかも知れない。そんな物語を思い起こさせる紅色と藍色の対のドラゴンたちについて、早速団員たちが鋭い洞察力を持って切り込んで行く。 - 2匹のドラゴンは船にて新たな地へと、旅立っていった。(何故飛んでいかないのか謎を残して・・・)(Koumei団員)

なるほど。我々ヒューマンやエルフも時に騎乗し、周囲の景色を楽しみつつ遠出したりする。いつもと違う景色を見たいからだ。ドラゴンたちも船上デートを決め込んだだけだと思いたいが、飛べないことも含めておよそドラゴンらしからぬJulianaの見せた人間的な感情やあの知性は、何か得体の知れないものの所作であることも考えられないだろうか。 - ここで1つの疑問がある。なぜドラゴンのフェロモンは汚染されていたのに、ドラゴン自体は何ともなかったのだろうか?(Rachel団員)

既にブラックロックの影響を受けていないことを祈りたい。

・汚染人魚と汚染スカリスの謎 サーペントピラーからロストランドへ抜けると、そこで我々はけばけばしい色をした「人魚」の群れと遭遇した。 - ぽにょ ぽにょ ぽにょ~ん(Love-chan団員)

魚の子にはとても似ても似つかないそれは、「人魚」というより「人面魚」であると激闘のさなかに誰かが言っていた。団員のスケッチによるとこのような顔であったようだ。 - karo団員)

過去に遭遇した汚染されたオークブルートもまた鮮やかなピンク色の体躯をしていたが、もしかしたらブラックロック汚染の初期症状なのかも知れない。これらの不気味な生物が与えたインパクトは、後から登場した汚染スカリスの姿形がほとんど話題にならなかったくらいである。 - 汚染されるとブレスを吐くのか、人魚よ…。(JUNK団員) - 人魚はブラックロックに汚染されており、デートを邪魔するうような行動もその影響からと考えられる。(Lethe団員) - ブラックロックに汚染されると、凶暴性が増すだけでなく、尋常ではないほど肉体が強化されることが確認された(Hiroaki団員)

人魚とはかなりの激戦を強いられたが、どうにかワイバーン島に上陸した時には、どの船もかなりのダメージを受けており、死体や骨を多数搭載したままの船は、ドライドックもままならぬ状態であったた。 その後は慣れないワイバーン島の地形に悪戦苦闘しながら、どうにか汚染スカリスを討伐し、我々は神秘なるドラゴンのJulianaから、「ドラゴンのフェロモン」を手に入れた。 ところで、ある団員から気になる話を聞いた。 - 人魚の肉を食べてしまった少女は老いることも死ぬこともなくなり、数百年の時を生きたという伝説。(Misto団員)

オークガールのコルの姿を思い浮かべたのは、私だけであろうか。

・師スーテックの謎 次に師スーテックの人物像に迫ってみよう。諸君のレポートからも、彼が実にユニークな人物であることが伺い知れる。 - 変わり者と言われているスーテックさんですが、見事にその性格が出てましたね。 「(自分がピンチでも)いやぁ。じつに興味深かった!」←転んでもタダでは起きない。 「失敗は成功の元なんだよ。」←プラス思考。 「今度こそ成功するかもしれないぞ?」←希望的観測すぎる! (匿名希望団員)

度重なる機械生命体の作成失敗により、多くの団員諸君を危険にさらすことになってしまったが、実はけっこう気のいい好人物であるのかも知れないという声もあった。 - スーテック氏が、あんなにキレのあるボケができるとは予想外でした。(Cocoa団員)

一方で彼はブリタニアの壮大な歴史に関わる重大な秘密を握っている可能性もあるらしい。 - シャドーロードが暗躍した時のことだ。クロノスがムーングロウでブラックロック発見装置の起動に失敗し異次元へとゲートが開かれた。その時にシャドーロードの姿を初めて確認したわけであるが、そのシャドーロードと戦っていたのがタイムロードであった。最後の爆発でタイムロードはホークウィンドという人間の姿でロングのダンジョンでスーテック先生の世話になっていたわけであるが、タイムロードがその後、どうなったかというのが全くわからないのである。(Christina団員)

かってはシャドーロードを消滅させる方法を編み出したとまで言われた偉大なる魔術師である。当時の彼を知る者は、皆一様に口をそろえる。 - ロストランドには元々ブラックロックが出現しやすい何かしらの条件は揃っていると考えて良いだろう。-中略- そしてその要因を突き止めることができるのは・・・スーテック師を置いて他にいないかもしれない。(Happy団員)

彼はあの日、 「サー・ファントム。またいつでも困ったことがあったら連絡を。」 と、予言めいた言葉を残して去って行った。我々銀蛇自警団は、遠からず彼の助力を仰ぐ日が来る気がしてならない。ここで、師スーテックをするどく観察し、その素顔に肉迫したLayla団員のレポートを紹介しよう。

ブラックロックゴーレムの謎 師スーテックは三度にわたり、機械生命体の作成に失敗した。しかしここはむしろ失敗したと言うより、三度にわたり合計7体ものブラックロックゴーレムが、いともたやすく産み出されてしまったとことをむしろ懸念すべきであろう。「ドラゴンのフェロモン」自体は入手が困難であることは我々が身をもって実証済みであるが、代替品をもってしていつこの危険な生物が量産される危険がないとは言えない。かねてより我が銀蛇自警団にはスパイが潜んでいると噂されており、一瞬いやな考えが頭をよぎったが、当のオークも被害を被ったようだ。 - バカな人間たち。生き物を作ろうだなんて、おこがましいにもほどがあるわ!kraltch(オークの侮辱語で病気のモンバット)め!!(Lio Leia団員)

確かにオークの言う通りだ。団員は誰一人として悪くないが、これもひとえに私の未熟さゆえであると認めざるを得ない。 - 機械生命体の母親が作られなかったことは、これはこれで良かったのではないか、とも思う。作り物の母親人形は居らずとも、実際に甲斐甲斐しく面倒を見ておられる団長の愛情は、きっと幼きドラゴンに通じるものと確信いたします。(seiran団員) - 結局、サーが出した結論、若ドラゴンは「私が面倒をみる」・・・・・・・・。「だったら最初からそうしろよーーー!」と、団員全員が心で叫んでいたはず。(Tokiwa団員)

何ともはや返す言葉もないが、今回のミッションは諸君ではなく、他ならぬ私のためのミッションであったということで、今回の報告書を〆させていただきたい。

・総括 先日の騒ぎがうそのように、時が止まったかのように静かなドーン女王の墓所で、女王に非礼をわび、カーラの墓石に手を置いて私はしばし瞑想した。ここ数か月の間というもの、忙しさにかまけて我が身を振り返る余裕もなかったが、いつの間にブリタニアは暑すぎず、かと言って涼しすぎもしない、実に良い季節になったようだ。 今回諸君からいただいたレポートのうち、alianrhod団員、Cesario団員、Chocolate団員、Mareni団員、Siel団員、Tokiwa団員、ZagZag団員のレポートを、EMリワードホールに展示させていただいた。さわやかな初夏の一日、ぜひ読書を決め込んでみてはいかがであろう。本当はまだまだ紹介したい私好み、かつユニークなレポートがたくさんあるのだが、スペースの都合上やむなく割愛したことを申し添えておく。 さて、諸君が心配した「ドラゴンのフェロモン」の試飲だが、スピリタスで割りたい誘惑は抗いがたく、フェロモンが蒸発して完全に消えるまで、私は詰め所の隅に置かれたそれを、未練がましく横目で見ていたことを告白する。消える前に匂いを嗅いでみたが、想像したような濃厚な匂いではなかったし、思いもかけないような味になることはまずなかったであろう。素直にいつも諸君が差し入れてくれる酒と肴をいただくとしよう。 私の傍らでは愛ナマコと若ドラゴンが食事をしている。心なしか若ドラゴンの食欲も落ちついたようだ。心優しい団員諸君からの差し入れで、彼も当分食べるものに困らないだろう。 最後にひとつ。ドラゴンのカップルに思いを馳せて、匿名希望の団員が、デートスポットのルーンブックを寄贈してくれた。こちらは詰め所にロックダウンしてあるので、ラブラブな諸君にぜひ活用してもらいたい。いずれもおすすめのスポットばかりである。

では諸君!次回のミッションでまた会おう!