第3回 ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 活動報告

ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団 団員諸君!

こうして呼びかけるのも久しぶりだ。諸君やシリアとの再会、共に帰還することは叶わなかったもののセオドアとの再会、影スラッシャーとの戦闘、何という一日だったことか! それにしても暑さ厳しい折、体調を崩している者が多いのが気にかかる。
- おもいっきし体調悪いです。細菌にやられちゃいましたね!!(nebiros団員)

それは心配だ。さらには暑さのためか疲れが取れず居眠りしてしまい、レポートを書けなかったという団員も複数いた。夢で会おうと言いたいところだが、くれぐれも無理をせず、次回のミッションまでに体調を万全に整えて来てもらいたい。

さて、久しぶりの活動報告に移ろう。

今回回収レポート: 41冊

できれば50冊前後をキープできるよう、このあたりで何とか巻き返してもらいたいものだ。ぜひ皆で声を掛けあって提出を励行してもらいたい。

◆ 再会
今回、諸君はダスタードを皮切りに、
- カピバラも通れる不思議穴(Namida団員)

を通って最後にニューマジンシアのムーンゲート付近から私がいた異空間へと辿り着いてくれた。経由地の解説をEiku団員がまとめてくれているので、ここに拝借することにしよう。経由地は過去、あるいは現時点でブラックロックの影響を受けていると思しき場所の他、一見すると関係がないように見える場所も含まれているようだが、何らかの関連性が認められれば人為的な“rift”の発生条件がわかるかも知れない。

Eiku

それにしてもなんという感動の再会であったことか! 危険を冒して辿り着いてくれたたくさんの懐かしい顔(含:オーク)に交じって新しい顔もちらほら見えた。頼もしい限りだ!
- そこに!サーファントム団長がいたのでした。(Musashi団員)
- てかあんた、今まで何してたん?w(nemu団員)
- 役者が揃って、これから一波瀾ありそうね。grin(Lio Leia団員)

予想外に私の失踪が大事になってしまったが、激しい頭痛でろくに身動きできない私を庇い、果敢にもスラッシャー・オブ・ベイルズに立ち向かってくれた諸君には、感謝してもしきれない。本当にありがとう! そして私はスラッシャー・オブ・ベイルズの影が倒れ、頭痛が治まった隙に幸いにも元の世界に戻ることができた。密かにセオドアが手を回してくれたような気がしてならないが、いずれにしても私はこのソーサリアで最も幸運な男に違いない。

次項では形はどうあれシリアとともに再会を果たすことができたセオドアについて検証して行くが、その前に一度Chrome Minoc首長とEleria団員のレポートで、諸君の一日のおおまかな動きとブラックロックの影響についておさらいしておくことにしよう。

Chrome

Eleria

◆ セオドアの心の闇
私とシリアの同級生であるセオドアは、何らかの事情から彼の家族からその存在をひた隠しにされていた。セオドアは、ダスタードで“見たこともない化け物”に襲われ、何者かに救われたのだと話していた。その化け物とは我々が異空間で対峙した“スラッシャー・オブ・ベイルズの影”だったのだろうか?
セオドアをダスタードに向かわせたのは何者だったのだろうか。セオドアがデスネルの刺客と思われる者に狙われていたことから、セオドアは罠にはめられたと考える者が多かったが、もちろん、単なる事故だった可能性もあるだろう。代表的な団員の意見を見てみよう。
- 心身ともに辛い学生生活が続き自暴自棄になっていたゼリバンに、クラックス・アンセータの入隊の試練のためダスタードに行くように父からの伝言が伝えられる。しかし、それはデスネルの罠だった!(kottan団員)
- 獅子は子を谷に落とすとか言うけど、おとーちゃんが子どもを奈落に落としてどうするねんクマ。(Kenneth団員)

いずれにせよ、セオドアの中で、その時何かが音を立てて崩れた。セオドアは父を恨み、助けに来ない私たちを恨んだ。ただ、不思議なことに、私は当時彼の失踪直後にダスタードを捜索したが、どこにも彼の痕跡は発見できなかったのだ。ある時、あきらめ切れずにダスタードへ再度潜入した私の前に、突然彼は姿を現したのだ。そう、まるで時空を超えて来たかのように。
- あの時、私はてっきりセオが20年の時を超え、我らが踏査中の地に出現したのだと考えた。だが、よく考えると違うぽいのだ。実はあの時タイムリープしたのは我ら銀蛇自警団だったのでは?20年前、セオがクラックスの入団試験をクリアしようと奮闘しているところに、我らが闖入してしまった。その時、何者かの手により影スラッシャーが召喚された。私はその影スラ召喚が我らの存在を媒介として為されたのでは?と考えるのだ。結果、我らもセオも激しく傷つき、セオは暗黒面へとその身を落とした。以上のように推測する根拠として、クラックスの盾の存在がある。我らが影スラとセオにまみえるまでは確かに在った盾が、ほどなくして忽然と消えたのは傷ついたセオが去った直後に我らが再び元の時代へ戻ったと考えれば辻褄が合う。(pelu団員)

アビスの神殿に今もいるというスラッシャー・オブ・ベイルズ、その“影”と呼ばれる存在は、諸君が“rift”をくぐり抜けようとした時に、媒体となって引き寄せてしまったものなのだろうか。諸君はあの時、意図せず時空を旅して来たのだろうか。
かつて、ガラモンとタイボールは異空間への移動方法を研究する過程で誤ってスラッシャー・オブ・ベイルズを召喚してしまった。アリエル・ヘイブン、あるいはその背後にいる何者かは、門外不出のその秘儀を継承し、“rift”を自在に操り、その狭間から招かれざるものを召喚することが可能なのかも知れない。だとしたら我々はそれを全力で阻止しなくてはならない。

一方でこんな見方もある。
- あの閉鎖空間はなぜムーングロウなのでしょうか…?ムーングロウに拠点があった組織、ムーンストーンのシーアと何か関係があるのでしょうか?そういえばこの組織は、アビスにおける魔法の特異性についての研究をしていたそうですが、何か成果はあったのでしょうか?最近、スラッシャー・オブ・ベイルズが“影”という形で召喚されていますが、この魔法を発見(開発?)したのはムーンストーンのシーアなのでは?(匿名希望団員)

なんと、その秘儀を発見したのはムーンストーンのシーアではないかと言うのだ! なるほど、確かに彼らの活動目的のひとつは“アビスにおける魔法の特異性”について研究することであった。そうだとしたら、もはやこれはニューマジンシア首長の乱心、アリエル・ヘイブンのアルムリック男爵に対する背信行為となどといった単純なものではなく、かつてアビスに入植していたムーンストーンのシーアすら巻き込んだ、巨大な一派による犯罪である可能性がある。黒幕は我々が追っていたFoAの残党か? あるいはフェローシップなのか? あるいはまったく異なる第三の組織なのか?

そしてスラッシャー・オブ・ベイルズの影は召喚されたのではなく、
- セオドアの記憶を使って作られたスラッシャーに変形して戦闘を行うことができる兵器なのか?(Mareni団員)
- 仮説としては彼がスラッシャーの影に変身する。(Christina団員)

ことも考えられるのではないだろうか。すなわちセオドア自身が自らをスラッシャー・オブ・ベイルズに変化させることができると言うことだ。取り沙汰されるその“技術”とは、実はモンスターの召喚ではなく、他ならぬ自分自身をモンスターに変化させる“能力”であるのかも知れない。言われてみれば、
- セオドアは何者かにはめられて操られているようにも見える。(Ratio団員)

そう思う根拠として、やはり我々は、最大の敵は己の中にあることを知っているからだ。
- セオドアは『英雄になりえる人物』であったのは間違いないが、やはりデスネルから受けていた暗殺、謀略には相当参っていたようで、力のあるものへとなびいたようだ。このことを強く責められる者は『真の英雄』以外には、そう居ないだろう。人とは心の弱い生き物なのだから。(Eiku団員)

今後の調査ではまだまだこのソーサリアに存在すると思しき“rift”を調査する必要があるとともに、セオドアを探し出して説得し、背後にある組織の暴走を何としても止めなくてはならない。

◆ 閉鎖空間の謎
ところで、私がいた閉鎖空間については多くの団員がその由来について調査を実施してくれている。ここで、Happy団員のレポートをご紹介しておくのでぜひ参考にしてもらいたい。

Happy

◆ ニューマジンシアとブラックロック
- 健康被害が出ている住民の顔色の悪さがハンパじゃない!!ナ○ック星人かと思った・・・。(匿名希望団員)
- えーとお前らがサーペンツをしーちゃんと威勢良く出て行った後だな。物陰からくだんの首長様がしかめっつらしてリコールしてったんだよ。詠唱印と方向からだいたい察しがついたからよ、追跡したんでさ。そしたらアンダーワールドにはいっていくじゃねぇか。(ARBOL団員)

日に日に堆積されて行くブラックロック、住民の健康被害、首長の暴走、あの美しいニューマジンシアが今、危機にさらされている。
ニューマジンシアのブラックロック集積場の規模や、首長が「有力な友人達」と何度か発言していることから、首長の背後には協力関係にある決して小さくはない組織の存在があることが伺える。直接的にはアリエル・ヘイブンと目されるが、先ほども言ったように首長もアリエル・ヘイブンも、さらに巨大な組織の末端でブラックロックの採掘に知らず知らずに加担しているだけに過ぎない可能性がかなり高い。少なくとも、諸君の前々回の調査報告書からは、アリエル・ヘイブンやデュガン長老に不審な点は見受けられなかった。
ニューマジンシアで暗躍する不気味なブローカーたちは一体何者なのであろうか?
- 確かにニューマジンシアには正体不明の怪しげなブローカーが複数確認できた。たまたま採掘場で拾ったブラックロック欠片が懐にあったので、目に付いたブローカーに渡してみた。すると彼らは男女問わず一様に、こう私に答えたのである。「シーーーッ!これは内密にしといてくれ。首長様が便宜を図ってくれるはず。」明らかに彼らは首長との癒着を隠そうともしていない。(Hayabusa団員)

隠そうとしていないどころか、首長との関係をことさらに強調するのは何か別の意図がありはしないだろうか。我々がニューマジンシア首長やアリエル・ヘイブンに気を取られている間に、背後にあるもっと巨大な組織はトカゲのしっぽを切って逃げおおせてしまうのではないだろうか。
まずは首長に詳しい事情を問い詰めなくてはならないだろう。そしてなぜ、「有力な友人達」とともにブラックロック集積場の建設に動いたのかを明らかにしなくてはならない。市民で協力して解決できる事案であるならば、我々はこれを契機に首長任せにしない市政の在り方を考えなくてはならないし、評議会の場でニューマジンシア首長がどのような発言をするのかは、市民のみならず、ブリタニア全土が注意深く見守らなくてはならない。
- 28日、マジンシア首長は評議会にて重大な発表があるという。評議会に参加してレポートするのも任務の一環かと思います、(JUNK団員)
- 一番力があるのはやはりニューマジンシアの市民の声であろう。市民が結託して直接首長に呼びかけるか、次の評議会でこの事を公にし、中止するようブラックソーン王から説得してもらうしかないだろう。(Christina団員)

その通りだ。市民不在の市政にしてはならない。これは、ニューマジンシアだけではなく、全ての八徳の街とヴェスパーの街にとっても課題であることは間違いない。事態を憂いたある街の首長はこう発言している。 - 同じ施政を担うものとして見過ごせるものではないな。(karo Britain首長)

例えニューマジンシアが大陸から切り離された島であったとしても、いつ何時排水や風向きなどによって健康被害が他の街に及ばないとも限らないのだ。

しかしことはそう簡単ではないかも知れない。 - 浄化の前には汚染源を取り除かなければならず、妨害工作など一筋縄でいくとは考えられない。(Hiroaki団員)

着手するにあたってはあらゆる事態を想定し、早急に専門家の意見も仰ぐべきだろう。
- ブラックロックはもともと不安定な物質といわれている。しかし、そのなかにあって「ブラックロック結晶」は、練成素材にも使われ、比較的安定した素材である。個人的には、結晶のように、純度を高くすることができれば、普通のブラックロックの不安定な性質がなくなるのではないかと考えている。(Chrome Minoc首長)

なるほど、これは大変参考になる意見だ。もし、本当にブラックロック結晶が安定した物質であること、そして精製技術の安全性が証明できれば、我々は今あるブラックロックをただ除去するだけでなく、有用な資源に転化させることができるかも知れないのだ。

他にも引き続き汚染除去につながると思われる情報があれば、ぜひお寄せいただきたい。諸君の智恵を結集しようではないか。

なお、ニューマジンシア首長の前回の評議会での発言ログをMisto団員から入手している。EMリワードホールに展示しておくので前回の評議会を欠席した団員は、ぜひ目を通しておくことをおすすめする。

◆ 師スーテックの目的
- 団長の体の中にブラックロック汚染浄化装置が入ってる?(Second wa-zu団員)
- スーテックが解体したがるのは団長の体の中にあるブラックロック発見装置の部品であるボルテックス・コアの回収が目的だと思われる。(Christina団員)

異空間から私を退去させようとしたセオドアの言動から見ても、私の体の中にある“何か”がブラックロックエーテルへの干渉に変化をもたらすということで間違いないのだろう。それにしてもこれ以上自分の体のことで団員諸君に負担をかけるのは忍びない。何とかして早期に師スーテックの真の目的を探ることができればと思っている。できれば話し合いで解決したいものだ。
- 団長の量産計画とか?(nemu団員)

さすがにそれはないのではないかと思うが……。だが少し、楽しそうだ(笑)。

◆ 番外編
- 予断だが、団長の本名はいつ明かされるのだろう?(Sam団員)
- CCってどんなお名前?Client Crasher!(今回の影スラッシャー戦で私のクライアントは二回落ちました。)(匿名希望団員)

Client Crasher ではないことは確かだが、もう今さら発表できない気分になって来た。
- 団員H「団長もどってきたんわ嬉しいけど、結局なんやったんやろうなあ、今回の騒動。」
 団員I「それは、まああれや。一言で言うと・・・。」
 団員H「一言で言うと?」
 団員I「“三角関係のもつれ”、やな。」
いや・・・そんな結論でいいのだろうか?(ZagZag団員)

よくないが、ちょっと面白かったので……採用だ。

◆ 総括
さて、長い間不在にしてしまったが、あの後私はシリアとともにサー・ジョフリーの元を訪れた。サー・ジョフリーからは少なくないお叱りの言葉を頂戴したが、日を改めてブラックソーン王に謁見するようにとのことだった。その後晴れて私はロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団の指揮官として正式に復帰できるだろう。
それはさておき、今回のベストレポーターを発表しよう。いつもの通りChocolate団員から当日の詳細なログ、Hiroaki団員から銀蛇自警団エンサイクロペディアをいただいている。本当に感謝の念に堪えない。いつもありがとう。
今回もベストレポーターとは別に、何冊かのレポートを特別に展示させていただいた。いずれも妄想力に優れた素晴らしいレポートである。もちろん、これ以外にも優秀なレポートがまだまだあったことを付け加えておく。
それと、近々ロイヤル・ブリタニアン銀蛇自警団となってから初のサッシュ授与も行う予定だ。この件については追って告知しよう。

ベストレポーター(アルファベット順)
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alianrhod団員
ARBOL団員
Chocolate団員
Christina団員
Chrome Minoc首長
Eiku団員
Eleria団員
Hiroaki団員
Misto団員
pelu団員
匿名希望団員

展示レポート(アルファベット順)
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Happy団員
Hayabusa団員
Kenneth団員
kottan団員
nemu団員
ZagZag団員

さて、最後になったが、今回はまるで歌のような旋律に乗せて綴られたalianrhod団員のレポートでもって報告を締めくくりたい。

それでは諸君!

次回のミッションでまた、会おう!

alianrhod