9/15 追記:
当日、船のご用意がある方は、トリンシック南の沿岸部に接岸、もしくはディードにてお持ちください。 ※ 近隣住民の方のご迷惑にならないよう、ご注意ください。
濃い霧に覆われた海上から、一隻のオーク船が徐々にその輪郭を現した。 看板の上で黒い塊が動いた。おおかた船倉の奥からでも引っ張り出して来たのだろう、擦り切れ、見るからにごわごわした粗末な毛布から、憔悴しきった女の白い顔がのぞいた。それでもようやく白み始めた東の空に、女の顔はわずかに生気を取り戻したかのように見えた。 マストを挟んで対角線上の看板には、人が一人やっと通れる程度の黒々とした得体の知れない穴が開いている。工場からの脱出劇を思い出して、女は身震いしながらも安堵のため息をついた。 しかし一方で思いのほか複雑なブリタニアの海岸線と潮の流れに、女はガーゴイルたちとの約束を反故にしたい衝動にかられた。
「冗談じゃないわよ。」
この船をアンダーワールドのあるファイア島へ接岸すること。この確約が、彼らが工場内に隠された船の在り処を彼女に教える条件だった。すべてがうまく運び、アンダーワールドを抜けてコリアヌスの大階段まで辿り着けば、彼らは生まれ故郷へ帰ることができるのだ。 黒い穴、riftと呼ばれたそれからパラライズフィールドにも似た閃光が、時折耳障りな音を立てて立ちのぼるのを女はじっと眺めていた。
「私が船を放置して逃げないとも限らないのに。」
人の好さそうなガーゴイルたちの黒いつぶらな瞳と外見を思い出しながら、彼らはテルマーのガーゴイルたちと祖先を同じくするのだろうか、などと空腹を紛らそうとつらつらと考え事をする気力すら尽きかけた時、西側からけたたましい叫び声とともにいくつかの帆影が現れた。
Gaaguk ibidjuk negbag gukfuikkaugh. Rim. Kugbaha.
Guglatju! Agbuordagh.
Rodfu nugneg ugna……
女は初めて自分がどこにいるのか悟ったが、もはやどうすることもできなかった。
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日時:9月19日(木)夜10時より開始 場所:サーペンツ・ホールドのカウンセラーギルド (六分儀座標: 153o 11′S, 115o 44′E) ※二ジェルムEMホールよりゲート設置予定
◆ 平日の定期イベント(毎月第3木曜日)の第4回となります。 ◆ ミッションを受け、自らの足で調査、情報収集を行い、レポートにまとめて提出します。 ◆ 未踏の航路High Seasブースターパックを未導入の方は、イベントの一部を体験することができません。 ◆ イベントチャンネルVSS(#なし) にお入りください。 ◆ 戦闘準備の上、お越しください。 ◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。 ◆ 本イベントは階級を定め、貢献度に応じて定期的に団員の表彰を行うポイント制のイベントです。 詳しくはこちらをご覧ください。 ◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、 イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。 - イベント進行の妨害、かく乱行為。 - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。 ◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!